コンサルタントの部屋(伊藤英樹)

氏名・所属

氏名 : 伊藤 英樹(いとう ひでき)


所属 : 伊藤英樹技術士事務所 所長

略歴

1963年生まれ(福岡県)

1986年 東京理科大学 理学部第Ⅰ部 物理学科 卒業

1986年 アルプス電気(株)(現アルプスアルパイン(株))入社
主に「機械へ人の意思を入力する機器」の研究・開発・量産設計に従事。
1986年~2008年 コンピュータ用キーボードおよびポインティングデバイス(マウス、マイクロトラックボール、スティックポインタ、タッチパッド)、携帯機器用タッチパネル等の開発、量産設計、国内外量産立上(中国、メキシコ)
① 商品企画、製品設計、部品設計、アセンブリ設計、信頼性設計、品質評価、量産立上を一貫して行う
② コストダウン設計(技術開発によるコストダウン、素材や部品のグローバル調査)
③ 知財(特許出願、基本特許回避設計)

※1988年~89年 いわき明星大学と共同研究(車衝突時の人挙動と作動要件等に関する研究)

2009年1月 伊藤英樹技術士事務所を開設。現在に至る

保有資格

技術士(応用理学部門)(専門分野:物理及び化学)

得意分野

プラスチック製品設計(特に成形品設計、コストダウン設計、信頼性設計)

連絡方法

E-mail : dick-ito2●apost.plala.or.jp    ※●を@に置き換えてお使いください

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「機械へ人の意思を入力する」環境は時の流れとともに大きく変遷しました。機械の中でもコンピュータ向けの入力に長く携わりました。コンピュータのハード面ではデスクトップからノート、モバイル、ウェアラブルへと移り、ソフト面では文字のタイピング入力からカーソル操作、タッチ操作、画像・音声入力、顔・生態認証等へと目まぐるしく変わる様を設計者として間近に見てきました。

人が機械と対話するときに、どんな姿が最適なのか、新商品の開発設計では常に未知な領域がそこにあり、仮説と検証の繰り返しでした。新商品の設計段階では具体的なユーザーはまだいません。「どんな使い勝手がお客様に喜ばれるだろうか」と想像力を豊かにして、形状や機能・性能を決めました。さらに耐久性がどれほどあればクレームとならないかを考えて設計し、信頼性評価手法も自力で確立していきました。

今まで世の中になかった商品をお客様に認めていただく苦労もありました。ようやくここまで到達したと思っても、相手となる機械の姿が変わってしまえば、また新たに入力の姿を開発しなければなりません。製品設計ではいろいろな要件が渦巻いていて大変ではあったものの、だからこそおもしろいと思っています。当時も今も「商品を企て、必要な技術の確立を通して、人を巻き込んで製品を作り、お客様に喜ばれるところまでをきっちりやる」のが製品設計の仕事であると考えています。異なって見える製品であってもそれは根底でつながっていると思います。

1996年に科学技術庁(現文部科学省)へ技術士登録し、2009年に伊藤英樹技術士事務所を開設しました。主にプラスチック成形の設計技術のコンサルティングを中心として、国内民間事業所ならびに官公庁等の様々な技術支援を行っています。技術講座・セミナーでは、プラスチック製品設計に必要な三本の柱「金型」「樹脂」「成形加工」の基礎、その上に築かれる成形品設計の留意点、成形・品質不良への原因・対策などを中心に、講師の失敗例・成功例(語られることが少ない失敗についても、原因・対策を事例で説明)を交えながら行っています。

新たな一歩にはいつも未知が伴い、不安がつきまといます。しかし、それは他に先駆けて突破口を開くチャンスでもあります。前に進もうとするその一歩を、少しでもお手伝いできれば嬉しいです。

情報発信・情報収集

1) 書籍

① 「新人製品設計者と学ぶ プラスチック金型の基礎」 日刊工業新聞社(2011年)

② 「新人製品設計者と学ぶ プラスチック製品設計の基礎」 日刊工業新聞社(2016年)


③ 「製品設計者の手戻りをなくす プラスチック金型・成形 不良対策ファイル35」 日刊工業新聞社(2019年)

2) 主な技術講座・セミナー

① 日本工業大学(高度金型人材育成講座 金型スクール)
② 日刊工業新聞社(「プラスチック製品設計」、他)
③ 高齢・障害・求職者雇用支援機構(「プラスチック成形品設計」、他)
④ ほか(医療機器、自動車、オフィス家具等企業の要望に合わせたオーダーメイド形式の技術セミナー)

3) 主な論文、講演、技術誌掲載など

① 「MADYMOによる衝突時の乗員挙動解析」(エアバッグの適用に関するフィージビリティースタディ)

◆日本機械学会論文集(C編)、57巻539号、P.39-44(1991)

◆日本機械学会 「振動と運動の制御」シンポジウム講演論文集、P.209-214(1990)

② 「コンピュータ用キーボードと技術」(開発設計の現場)

◆日本技術士会 応用理学部会 講演(1999)

③ 「金型」(日本金型工業会 機関誌)

◆「プラスチック製品ものづくり生産工程の理解を深める『スムースなものづくりのヒント』」
第1回(2018年)より連載中

④ 「型技術」(型技術協会 機関誌)日刊工業新聞社

◆「IPF Japan 2023に見る プラスチック成形・金型周辺技術」 ※IPF2011より取材記事掲載

◆「フレッシュマンに贈る!金型設計を最適にする製品設計の基礎」
2009.5~2011.2(全18回)

◆「中堅製品設計者、金型設計者に贈る 製品化プロセスごとに見る製品設計/金型設計の留意点」
2013.9~2014.10(全12回)

◆「金型づくりを考慮したプラスチック製品 比較でわかる『悪い設計』と『良い設計』」
2017.5~2020.4(全30回)

⑤ 「機械設計」 日刊工業新聞社

◆「盲点を見逃さない! 樹脂部品設計の着眼点」 不具合事例で理解する設計の落とし穴と改善策
2023.1~12(全12回)

◆「これだけは押さえておきたい! 手戻りをなくすプラスチック製品設計の勘所」 PART1 手戻りをなくすためのプラスチック製品設計の基礎と留意点(1~5章)、2021年6月号

◆「設計段階で最低限留意したい! 製造コスト低減のポイント」解説1 プラスチック部品の設計における後工程を見据えた留意点、2020年5月号

◆「加工・メンテナンスを意識した設計ノウハウ&事例集」解説1 加工法に適した部品形状と設計の留意点、2010年11月号

⑥ 「プラスチックス」(日本プラスチック工業連盟)

◆特集「プラスチック産業は今」 製品設計者が考える「プラスチック金型のこれから」、2020年10月号

⑦ 「とやま県プラ」(富山県プラスチック工業会 機関誌) シリーズ プラスチック業界 提言

◆「巨大な相手こそ目標設定と課題形成で果敢に挑む!」 2021年(No.47)
◆「世界潮流へ立ち向かうプラスチック最新技術!」 2024年(No.53)

4) 国内外のプラスチックおよび関連展示会の視察・見学

① K(ドイツ、デュッセルドルフ) ※K2010~
② NPE(US、オーランド)    ※NPE2012~
③ IPF(日本、幕張)      ※IPF2008~
④ ほか(高機能素材WEEK、インターモールド等)

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