氏名:竹内 利一
所属:竹内技術士事務所 所長
昭和58年 東京電機大学 工学部 精密機械工学科 卒業
昭和58年 株式会社日立産機エンジニアリングに入社
平成27年 竹内技術士事務所を開設
技術士(機械部門)、1級電気工事施工管理技士、クレーン運転士 他
自動化設備の生産性向上(プラスチック分野では、射出成形機関連の生産性向上)
成形材料の流動性は、射出成形の際の成形条件を決定したり、金型設計において成形品の肉厚やゲートの位置を決めたりする上で非常に重要です。この流動性は金型による流動長で表されますが、流動長は以下の条件で変化するため、現状の各条件を確認する必要があります。
①樹脂温度、②金型温度、③射出圧力、④ キャビティ厚み、⑤ 材料の種類(粘度)
また、成形収縮率は多くの条件の相互作用で決まりますが、その主な条件は上記の他にも以下のものがあるため、これらについても確認しておく必要があります。
①射出速度、②射出時間、③成形品の厚さ、④充填材、強化材の形状、含有量
また、後収縮率はその成形品が成形された成形条件、加熱される温度、および加熱時間によって大きく変化するため、これらにも注意する必要があります。
その他にも、円板状の成形品の場合であれば、直径方向と円周方向の収縮率差から変形が発生することがあるので、場合によっては円周方向にリブを入れるなどの対策も考える必要があります。
これらをすべて確認した上で、CAEを活用したシミュレーションで射出成型機のスペックに見合うように、各条件を変化させて新しい条件を探します。
評価試験で合格しなかった場合にも、どのような不良なのかによって対策が異なるため、再びCAEを活用したシミュレーションによって各条件を変化させて検討することになりますが、そうならないためにも、事前の条件設定を十分検討してください。その場合、過去の条件設定で苦労したときの情報などが役に立つことが多いので、過去のデータを参照するのも良いかと思います。
http://www.ne.jp/asahi/takeuchi/p.e.jp/
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これまで入社以来、自動化設備の設計に従事してきました。
また、施工管理技士としての現場の施工管理やクレーン、フォークリフトの運転も行い、単に設計するだけでなく、実際の設備にふれ現場の分かる技術者を目指してきました。
いくつものプロジェクト・マネージャーも経験し、設備の提案や設備計画も行ってきました。
技術士を取得して、平成27年1月に技術士事務所を開設しました。
平成28年4月以降は技術士事務所に専念し、自動化設備の技術コンサルタント・技術鑑定(司法支援技術士登録済)、特許申請支援、各種セミナー講師、新聞・雑誌等への執筆 他、これまでの経験を活かした活動を行っています。
「機械の自動化・自動化設備の安全設計ポイントと構築事例」
「生産性向上のための自動化設備のチョコ停対策」
「工場自動化設備導入の考え方と生産性向上・評価方法」
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