新規透明核剤 Millad ClearX™ 9000 ポリプロピレン向け次世代透明化技術
宮﨑伸彦
ミリケン・ジャパン合同会社
製品発売の発表
Milliken & Companyは、ポリプロピレン(PP)向けの次世代透明核剤であるMillad ClearX™ 9000の発売を発表した。本製品は、より少ない添加量で超高透明性を実現することを目的として開発された。
食品包装から家庭用保存容器、医療用途まで幅広く活用でき、透明PP分野において価値・美観・生産効率の新基準を打ち立てる。確かな実績を誇るMillad®プラットフォームをベースに、Millad ClearX™ 9000は製造メーカーに先進のソリューションを提供する。
Millad ClearX™ 9000の主要な特長
Millad ClearX™ 9000は、以下のような特徴を持つ。
- より少ない添加量で超高透明性を実現し、透明核剤の使用量削減が可能である。
- 食品接触および医療用途において重要な、PP包材および部品における溶出・移行を低減する。

図2 Millad® NX® 8000と比較したMillad ClearX™ 9000の溶出・移行低減効果
Millad® NX® 8000を1とした場合、Millad ClearX™ 9000は0.06となり、約17分の1に低減する。
Source: Milliken & Company
- 従来世代と比較して加工適性を改善し、操作効率の向上に貢献する。
- バージン樹脂とPCR樹脂の分離管理を不要とし、配合の柔軟性を向上させる。

図3 異なる透明核剤を使用した透明ポリプロピレンをブレンドした際のヘイズの変化
Millad® NX® 8000とMillad® 3988の組み合わせではブレンド比率の変化に伴ってヘイズが増加するのに対し、Millad ClearX™ 9000とMillad® NX® 8000の組み合わせでは、ブレンドしても透明性への影響が小さいことを示している。
Source: Milliken & Company
規制承認とサステナビリティへの貢献
Millad ClearX™ 9000は、FDAの使用条件A~Jの広範な承認を取得しており、幅広い食品接触用途での使用を可能にしている。
添加剤適合性の向上により、樹脂メーカーおよびコンバーターはダウンタイムの削減、廃棄ロスの低減、段取り替え時間の短縮を実現でき、製造効率の向上に寄与する。
本技術は他のMillad透明核剤との相溶性も向上させており、バージンPPおよびポストコンシューマーリサイクル(PCR)PPの双方において、最適配合を柔軟に設計することができ、サステナビリティへの取り組みを支援する。
Millikenは、Millad透明核剤製品群を通じて、PCRを含有した透明PP部品および包装材の実現における透明核剤の適用を先駆的に推進してきた。本製品はその技術的系譜を継承するものである。



