コンサルタントの部屋(大田佳生)
旭化成で長年にわたり押出機および樹脂コンパウンド技術の開発・支援に従事。現在は個人事業主として、混練技術や製造トラブル対応の分野で幅広い技術支援・教育活動を行っている。
氏名・所属
氏名:大田 佳生(おおた よしお)
所属:樹脂コンパウンドコンサルタント(個人事業主として活動)
略歴
1981年 東京理科大学 工学研究科 工業化学専攻 修士修了
1981年 (現)旭化成株式会社 入社
・モノマー工場の技術担当(反応器改造工事、蒸留塔新設工事)
・ポリマー関係
・ポリマーアロイの開発(PA/PPE,PPE/PE,PPE/液晶ポリマー)
・二軸押出機運転シミュレーションソフトの開発
・二軸押出機生産機のスケールアップ
・海外加工場へ押出機及び付帯設備設計導入と立上げ支援
・国内・海外加工場コンパウンド技術支援
・加工場での生産トラブル対応
2019年 旭化成株式会社 再雇用退社
2019年 樹脂コンパウンドコンサルタント(個人事業主)立ち上げ
現在に至る
保有資格・学位
学位:修士
資格:高圧ガス(化学)甲種、公害防止管理者(水質)1種、危険物甲種、IATF内部監査員
得意分野
・押出機関連技術(混練技術開発、製造技術、トラブル対策、押出機の基礎設計、周辺機器の基礎設計、
シミュレーションソフトによる流動解析)
・樹脂組成物開発
連絡方法
Mail:yoshio.ota〇nifty.com 〇は@
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会社人生を振り返えれば、仕事は昔の知識・経験の一つ一つが繋がって成り立っていくと思います。
私の場合、大学の研究室では、気液撹拌混合の研究から、「混合」のメカニズムを学びました。モノマー工場では、三現主義に原理・原則を加えた五現主義と化学工学計算を鍛えられました。ポリマーアロイ開発では、原理・原則を考えた設計を学びました。
押出機シミュレーションソフトを作成時、モノマー工場時代の化学工学計算の知識・経験が役立ち、「混練」に関する考え方は、撹拌混合の知識・経験が役立ちました。押出機の基礎設計・現場のトラブルに関する考え方はモノマー工場時代に身につけた知識・経験とポリマーアロイで学んだ樹脂の基本的な知識が活かされました。
しかし、押出機の組成物によるトラブルと混練技術は、新しい組成物が開発されると特有のトラブルが発生し、同じ組成物でも押出機が変わると新たなトラブルが発生し、また、新しい組成物が開発されると新しい混練技術が必要になるという課題があります。これらの新しい課題に対して、過去の基礎的な知識・技術を学び、これらの知識を使って対応していくことが必要です。
私の役目は、押出機に関する、現場で学んだ知識・経験を整理し、押出機に関わっている人たちに伝えていく(セミナー・書籍)ことです。
セミナー・講演・著作実績
著作(単独)
・押出機混練 サイエンス&テクノロジー 2024年
https://www.science-t.com/book/M092.html
共著
・樹脂/フィラー系混練技術 技術情報協会編 2000年
・ポリマーの混練・分散技術とその評価 技術情報協会編 2007年
・樹脂・フィルム成形 技術情報協会編 2013年
・二軸押出機による押出混練技術 情報機構編 2016年
・押出成形の条件設定とトラブル対策 技術情報協会編 2018年
・樹脂の溶融混練・押出機と複合材料の最新動向 CMC出版編 2018年
・造粒プロセスの最適化設計・操作事例集 技術情報協会編 2023年
業界誌・学会誌投稿
・押出機シミュレーション プラスチックス 1996年3月号
・二軸押出機の混練要素の考え方① プラスチック成形技術 1996年4月号
・二軸押出機の混練要素の考え方② プラスチック成形技術 1996年5月号
・二軸押出機の混練要素の考え方③ プラスチック成形技術 1996年6月号
・コンパウンディング プラスチックエージエンサイクロペディア’1998 プラスチックスエージ 1997年.
・押出成形と不良現象 成形加工 17巻第4号 2005年
・PPE アロイの混練技術 成形加工第23巻第2 号2011年
セミナー
・押出機関係の通信教育とセミナー:年3~6回実施
特許
56件出願 31件登録