まとめ:プラスチックの特性

ここでは、プラスチックの諸特性について書かれた記事をまとめています。

プラスチック材料の基礎知識 ~成形材料の物性

プラスチック材料の諸性質は材料の分子量、分子量分布、分子構造のわずかな違い、添加剤によって大きく影響される。同一種類の材料においても、用途に適した銘柄が製造・販売されている。諸性質は温度、湿度、その他の環境条件によっても著しく影響を受ける。機械的性質、熱的性質、電気的性質、光学的性質を解説。

プラスチック材料の基礎知識~種類・特徴・用途

プラスチックを大別すると、熱硬化性プラスチックと熱可塑性プラスチックに分類される。現在、我が国における熱硬化性プラスチックの生産量は熱可塑性プラスチックの約10分の1程度の規模である。本稿では、熱可塑性プラスチックについて、代表的なものを紹介し、特徴と用途を説明する。

製品設計の「キモ」(18)~ プラスチック強度設計における引張特性と曲げ特性の使い方

引張特性の規格であるJIS K7161-1、曲げ特性の規格であるJIS K7171に基づき、両特性の概要と強度設計における注意点について解説する。

プラスチックの引張特性の見方、考え方

プラスチックは粘弾性体であるため金属材料とは異なる強度特性を示す。静的強度はゆっくりした一定速度で変形させたときの強度であるので、降伏または破断するまでの時間が経過する過程で粘弾性挙動が表れる。ここでは、代表的な静的強度である引張強度の特性について述べる。

製品設計の「キモ」(13)~ プラスチックにおける応力とひずみの関係~

応力とひずみの関係は、最も基本的かつ重要な性質の一つだ。今回はプラスチックにおける応力とひずみの関係について詳しく解説する。プラスチックの弾性変形|プラスチックのヤング率|応力-ひずみ曲線|応力-ひずみ曲線の変化

製品設計の「キモ」(12)~プラスチックの応力緩和~

プラスチックの粘弾性特性に起因する現象である応力緩和は、プラスチック材料に意図的にひずみ(変形)を与えて、発生した反力を利用する製品では特に重要である。応力緩和は材料内部で発生する応力が時間の経過とともに小さくなっていく現象であり材料内部の応力変化であるため、外部から容易に観察できない。

製品設計のキモ(11)~プラスチックのクリープ特性~

プラスチック製品を設計する場合、材料の特性を十分に把握することが必要不可欠である。クリープはその特性の中でも、最も対応が難しいものの一つだ。今回はプラスチックのクリープについて詳しく解説する。プラスチックに荷重を継続的に作用させると、徐々に変形が進んでいく。このような現象をクリープ(creep)という。

製品設計の「キモ」(19)~ プラスチックの紫外線劣化のメカニズムと対策の考え方

プラスチックの劣化は一般に①紫外線を浴びる②紫外線の吸収でポリマーの水素原子が切断、ラジカルを生成③ラジカルが空気中の酸素と結合しペルオキシラジカルを生成④ペルオキシラジカルがポリマーの水素原子を抜き取り、ラジカルとヒドロペルオキシドを生成→ヒドロペルオキシドがポリマーの劣化進行。

劣化の兆しを捕まえる!ケミルミネッセンス(化学発光)によるプラスチックの安定性評価

プラスチックの劣化が空気中での酸化に基づくものが多いことから、プラスチック材料・製品の酸化の初期を捉えることができるケミルミネッセンスを耐久性評価や劣化度判定へ利用しようという検討例が増えてきた。ここではプラスチックの熱および光による酸化劣化の評価法としてのケミルミネッセンスの活用事例を紹介する。