ご案内 マテリアルライフ学会 「第3回マイクロプラスチックシンポジウム」

マテリアルライフ学会主催「第3回マイクロプラスチック シンポジウム」のご案内

プラスチックごみ問題に取り組んでいる専門家や第一線のマイクロプラスチック研究者を招聘

日時:2021年3月30日(火)13 : 00~17 : 20
会場:オンライン開催(Zoom)
主催:マテリアルライフ学会
協賛:繊維学会,日本ゴム協会,プラスチック成形加工学会,色材協会,日本材料学会,日本化学会,高分子学会,日本建築学会

募集人員:100名
参加費(予稿集代含):
会員;2000円,非会員5000円(予稿集はシンポジウム後の送付となります)
申込方法:
マテリアルライフ学会HPよりお申し込みください.http://materials-life.org/event/other/
HPからの申し込みが不可の場合は,キリトリ線以降の申込用紙をメールまたはFAXでお送りください.

主催者のことば

海に流れ出た大量のプラスチックごみが引き起こす環境汚染が世界的な問題になっています.2019年に大阪で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議で,新たな海洋プラスチック汚染を2050年までにゼロにする事を目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が宣言されました.日本政府は,その実現のため(1)廃棄物管理(Management of Wastes)(2)海洋ごみの回収(Recovery)(3)イノベーション(Innovation)及び(4)能力強化(Empowerment)に焦点を当てた,世界全体の実効的な海洋プラスチックごみ対策を後押しすべく「マリーン(MARINE)・イニシアティブ」を立ち上げ,プラスチックの重要性を認識しつつ誤った管理によるプラスチックごみの流出(Leak)を減らす国際的な取組みを始めました.

マテリアルライフ学会では,劣化やエコマテリアルを専門に扱う学会として,プラスチックごみ問題に取り組んでいる専門家や第一線のマイクロプラスチック研究者を招聘し,最新情報の共有と意見交換を目的として第3回マイクロプラスチック・シンポジウムを開催します.前半の部では広い視点からマイクロプラスチック問題を取り上げます.後半の部ではISO/TG61/SC14(環境側面)/WG4(マイクロプラスチック)での取り組みの経緯と現状および分析法の新規提案の可能性について議論します.

マイクロプラスチックや海洋プラスチック汚染に関心をお持ちの方々の参加をお待ちしております.

プログラム

13時~13時10分:開会挨拶(五十嵐敏郎)
前半の部:座長 五十嵐敏郎

13時10分~13時50分:講演Ⅰ(東京大学:保坂直紀氏)
【演題】 海洋プラスチックごみ問題と専門家の役割
【内容】  海洋プラスチックごみに関する現時点での問題を整理する.新型コロナウイルスに関連し,日本では科学の知が政策決定にうまく生かされない現状も明らかになった.プラごみについて,専門家が広く社会にどう貢献できるかも考えたい.

13時50分~14時30分:講演Ⅱ(㈱ピリカ:小嶌不二夫氏)
【演題】  MPs流出問題解決に取り組むピリカの失敗事例集
【内容】  MPs流出問題解決に向けた各プロセス(採取・分析,調査の大規模化,情報公開,行政・経済界との解決に向けた連携など)において我々ピリカが犯してきた様々な失敗と,そこから得た学びをご紹介します.
14時30分~14時50分:前半の部の質疑応答,休憩

後半の部:座長(黒田真一)
14時50分~15時30分:講演Ⅲ(ES研究所:福田和彦氏)
【演題】  ISOにおけるマイクロプラスチックの取り組み(ISO/TG61/SC14/WG4の過去・現在・未来)
【内容】  ISOのプラスチックの規格は,技術委員会(TC)61で取り扱われている.プラスチックの環境とのかかわりについての分科会(SC)14が作られる少し前から,マイクロプラスチック関してのAHGが作られ,最初の技術情報(TR)21960が制定された.現在,SC14/WG4で分析法の基本となるISO 24187が審議中である.

15時30分~16時10分:講演Ⅳ(京大 田中周平氏)
【演題】  都市水循環系におけるマイクロプラスチックの挙動とナノプラスチックへの挑戦
【内容】  琵琶湖を対象とした都市水循環系における挙動に着目し,それらの知見をまとめて紹介するとともに,洗濯排水や路面での劣化に関する研究事例について詳述する.また,さらに微小なナノプラスチック分析についての取り組み状況についても紹介する.

16時10分~16時50分:講演Ⅴ(名工大 大谷肇氏)
【演題】 熱分解分析法によるマイクロプラスチック分析
【内容】  熱分解分析法はその高い感度と選択性から,環境中のマイクロプラスチック(MP)分析に適した手法として,近年非常に多くの研究例が報告されている.本講では,演者らが行ってきた混合系MP試料の識別分析やプランクトンに摂食されたMPの分析事例などを紹介する.

16時50分~17時15分:後半の部の質疑応答
17時15分~17時20分:閉会挨拶(黒田真一)

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